細木数子さん、それ違いますよ!
「宿命大殺界」および「六星占術」の問題点についてはこちらへ

もう読まれましたか?
「天中殺も大殺界ももう恐くない」


☆万象算命・実践鑑定メモ(4) 細木数子さん 1938(昭和13)年4月4日生まれ




 算命学初心者のための実践鑑定メモ、第四回は「六星占術・細木数子さん」を例題として採り上げて
 参ります。生年月日を干支で表してみますと、この命式は春に生まれた太陽、日干「丙火」の周りを
 木性(乙木、寅×2、卯)がグルッと取り巻いているのが特徴ですね。木生火と、自分を生じてくれ
 るものが非常に多いわけです。

 年干(北方世界)の「戊土」以外のものが全て自分を生じている、春生まれの太陽ということで、
 これから夏に向けて火性のエネルギーがさらに強くなっていこうとしているところに拍車がかかる
 ような状態です。通常でしたら日干「丙火」の守護神として「壬水」がまず挙げられるのですが、
 このケースでは宿命の中に水性が全く無く、かといって後天運で廻ってきたとしても水生木と
 木多木旺の状態をさらに強めることになってしまい、残念ながらこの命式では守護神としては使え
 ません(守護神なしの宿命です)。

 このようなケースでは、強くなろうとしている日干「丙火」のエネルギーを少しずつ洩らしていく
 ことで行動の安定を図るのが宜しいのです。つまり後天運で湿土(辰、丑)が廻ったときがそれに
 相当します。木性(甲、乙)は多すぎますし春ですから大変に強い、これは忌み神になります。
 また後天運で廻る火性(丙、丁)は宿命の中の木性によって炎上しやすいわけですから、これも
 忌み神ですね。

 その一方で木性に大きく偏った状態を金剋木とある程度(春の金性は弱い)抑えたり、或いは日干
 「丙火」に対して反剋となる金性を、強くなろうとする火性エネルギーに歯止めをかける役割として
 用いることが考えられますが、これも宿命にはありませんので、やはり後天運で廻る庚金や辛金を
 そこそこ有り難いものと考えて良いでしょう。
 戊土や己土はどうかと考えますとこの命式の場合はちょっと難しい、戊土よりは己土といった感じ
 になるでしょうが、木性が多くて強い命式であるために木剋土と抑えられてしまいますから、心を
 安定させる要素としては使いづらいところですね。
 その代わり年干の戊土はこの人の才能を陰で支えるような役割をすることになります(詳しくは
 後述)。

 というように生年月日の干支によって表された五行世界の中で、日干(心の代用とする)と月支
 (生まれた季節を表す)との関係を基に命式全体のバランスを考察していくこと、有り難い五行と
 そうでない五行、初めにそれらをしっかりと把握しておかないといけません。

 この例題では宿命に守護神なし、後天運で湿土(辰、丑)が廻ってきたときや金性(庚、辛)が
 廻ってきたときは運が安定しやすいと考えることが出来ます。
 十二支は本来は守護神(心を安定させるもの)ではありませんが、「辰」も「丑」も蔵干二十八元
 の中に土性と共に水性を含んでいて、行動面の安定を図ってくれるものとなります。

 宿命に守護神を持たない人というのは、非常に逞しい生き方をすると云われます。細木さんも幼少期
 には病気をされたり父親を亡くしたりとご苦労が多かったようですが、それらを乗り越えて水商売の
 世界で成功され、浮沈の激しい運勢にも負けることなく強く逞しく生き抜いてこられたようです。
 身強の宿命ではありませんが、それに準じる強さを持っている宿命だと言えます。





 命式の中の十干を蔵干二十八元まで全て出してみたのが上の左の図です。これを見ますと母親に相当
 するものが乙と甲、合わせて4つ出ています。正式な母親は乙木ですが、父親に相当する庚金が見当た
 らないので、年干(北方世界〜父親の場所)に出ている戊土を代用とします。いずれにせよ親との縁
 は薄い方であるといえます。

 また配偶者に相当する辛金も存在しないので代用で日支(西方世界〜配偶者の場所)の本元である
 甲木を配偶者とするのですが、甲と乙、合わせて4つあるわけですからこの場合は夫星多過(宗家は
 このように呼んでいました)で夫縁も薄い方であると言えます。
 22歳のときに一度結婚して僅か3ヶ月で離婚、その後45歳のときに陽明学者の安岡正篤氏と再婚する
 も短期間で死別されています。

 日干「丙火」を生じるものが沢山あるということは、目上からの引き立てを受けやすいということに
 なります。星命樹の北方星が「鳳閣」であり、十二天星は東方に「天貴」、中央に「天恍」が出てい
 るあたりから、目上の人からは「素直で可愛いところのある子」だということで、いろいろと応援し
 てくれる人が現れやすい形ですね。なにしろ「天貴」はお洒落の星ですし、「天恍」は色気の星です
 からねえ。




 上の右側の図は宿命の五行エネルギーを数値化したもので、数理法と呼ばれる技法です。 合計が
 288というのは女性としては大き過ぎる数値です。
 一般的に女性の平均は150〜200あたりが良しとされています。細木さんの場合はエネルギーが大き
 すぎるわけで、失礼ながら「扱いにくい女性」の部類に入ります。普通の男性ではちょっと太刀打ち
 出来ませんね。

 普通の生き方をしていてはこれだけ多くの宿命エネルギーを燃焼させることは出来ません。
 それ故に、知らず知らずのうちに特殊な世界、波乱の大きな世界(大きなエネルギー稼働が求められ
 る世界)に飛び込んでいってしまうのです(星命樹の東方と西方には「龍高」も出ていますし)。

  数値を眺めていて気が付かれたと思いますが、この人には五行エネルギーのうち木性・火性・土性
 しかありません。金性と水性が全く無いのです。正しくは数値の上でのゼロは「無」ではなくて
 「未知数」であることを意味します。

 日干が「丙火」ですから、五行のうちの火性を中心として、それを生じてくれるものが木性で138、
 これは目上からの恩恵を受けやすいのと共に、習得能力に秀でている事を表します。つまりこの人は
 実に頭がいいのです(良い意味でも悪い意味でも)。
 見てマネをする、そして自分のものとして吸収する、そういう能力が抜群なんです。考えてみれば
 「六星占術」や「宿命大殺界」もそうやって生まれたわけですからね。

 そして土性が75、これは伝達能力を示しています。話をしたり、文章を書いたり絵画を描いたり、
 或いは歌う、踊る、演技力等もそうです(15歳の頃、宝塚歌劇団に入っていたそうですね)。

 水性と金性がゼロということは経済運(自分が剋す五行、この場合は金性)や地位名誉運(自分を
 剋す五行、この場合は水性)が未知数だということになります。
 この人の場合は、目上(スポンサー)からの恩恵を最大限に活用することによって、大きな財や
 地位をモノにすることが可能だとも言えます。
 ですからゼロだからといって金運財運が悪いわけでは決してないのです。むしろゼロになっている
 ところへは、何らかのきっかけでいきなり大きなエネルギーが流れ込んでくる場合があるのです。

 これら五行のバランスから健康面を捉えますと、腎臓や子宮、泌尿器系統、或いは肝臓や胆嚢に
 弱点が生じやすいと思われます。特に今年(2004・平成16)年から来年にかけてはそのあたりも
 気を付けたほうが良いでしょう。





 さて、今度は行動領域と才能について観て参りましょう。宿命の行動領域は戌亥領域と丑寅領域と
 いう、2つの領域にまたがっています。いずれの領域もあまり陽の当たらない世界です。つまり夜
 から深夜、早朝にかけての世界、裏側の世界で持ち味を発揮する人ということになりますから、
 夜の商売、水商売等には縁があるわけです(人の裏側を担う、という意味においては占い師もアリ
 でしょう)。

 この人の才能を表す星は星命樹の北方に出ている「鳳閣」、冷静な観察眼と正確な伝達力、そう
 いったものが何かのキッカケで突然に大きく稼働し始めるのです。
 星命樹に表出している5つの十方星はいずれも精神星となっており、内面には大きな葛藤が生まれ
 やすいのですが、その中ではこの「鳳閣」が才能として最も磨かれやすい状態にあるのです。

 才能の型は北天運となりますから、北方星の「鳳閣」は世間から認められやすいものだと言えます。
 宿命の十二支には位相法の条件はなし(後天運で辰が廻ってくると一時的に方三位が成立する)、
 ということで考えますと日干が「丙火」ですから二領域というのは広すぎず狭すぎずといった感じ
 でしょう。

(以下、まだまだ続きます・・・・・、これからが本番です)

もう読まれましたか?
「天中殺も大殺界ももう恐くない」

細木数子さん、それ違いますよ!
「宿命大殺界」および「六星占術」の問題点についてはこちらへ



HOME  目次へ戻る  次へ進む