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「算命学」よくあるご質問

 

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 「20年も続く天中殺?」  2004.2.17(火)
 「変剋律」  2004.2.18(水)
 「20年も続く天中殺?」(その2)  2004.2.23(月)
   
   


 2004.2.17(火) 「20年も続く天中殺って・・・」



 鑑定をしているときに 相談者から「20年間も続く天中殺があるって聞いたんですが・・・」という
 質問をされた事が今までに何度もあるのですが、これについてちょっと書いておきます。

 「20年間も続く天中殺」というのは算命学では大運天中殺(『万象算命』では想運天空象)と呼んで
 いるものです。これは大運法(想運法)という後天運を捉える技術の中に出てくるものなのですが、
 まず誤解の無いように念を押しておきますが、この大運天中殺(想運天空象)というもの、12年毎に
 やってくる年運の天中殺とは異なるものです。

 だから12年サイクルの中で2年間続く年運天中殺と同様の現象が20年間も続くのではないか? 
 と心配されている方はご安心下さい。そういうものとは違うのです。
 この大運(想運) を読み取る技術はかなり専門的になりますので、一般の方にわかりやすく説明
 するのはやはり難しいですね。

 私たちの生活しているこの大地には、1年を通じて四季(春夏秋冬)というものがあります。ほぼ
 3ヶ月で1つの季節が過ぎていきますから、1年(12ヶ月)を12の季節に分けて捉えていく事も
 出来ますね(二十四節気七十二候はそれらをさらに細分化したものです)。
 大運法(想運法)というのは、小宇宙である人間の運命行程を大地の季節の移り変わりのように捉え
 ていく技術なのです。
 もう少し専門的な説明をすると、この大運(想運)を表す干支はその基点が宿命の生月干支におかれ
 ています。

  算命学では生月干支というものを、

 *月干〜自分の夢・希望(目下の人達、家系の未来=子供、子孫も表す)、方向は南方。
 *月支〜自分の家系の流れ(家系の中における自分の現在位置)、方向は中央。

 と捉えます。この生月干支を基点として、人間の一生涯を通じての想念(夢・希望)の変化を読み
 取っていく、想念が(無意識のうちに)季節の移り変わりのように動いて、現実の運命行程に大き
 く作用するという考え方をしているわけです。
 後天運を現実の行動(年運、月運、日運〜『万象算命』ではこれらを行運と呼んでいます)と
 想念の変化(これが大運=想運)という2つの側面から捉えていく、これも古代東洋で生まれた
 陰陽思考に基づくものなんです。

 ですから見た目には後天運を10年単位で捉えていくものなんですが、毎年の運勢を判断する年運の
 スケールを単純に10倍に拡大したものではないんです。
 後天運で陰陽五行の十方世界を一年(地球が太陽の周りを一周する)でひとつづつ、10年間かけて
 一巡りするのに合わせて、自分の夢・想念がやはり陰陽五行の相生原理で無意識に移り変わってい
 く、それが大運というものです(だから10年単位なんです)。
 想念の変化、即ち大運(想運)というものが運命行程のバックグラウンド、その人にとっての環境
 の変化を捉えていく事になるのです(一般の方にはちょっと難解かも知れませんね)。

 ちょっと話が逸れますが、一ヶ月約30日を上旬、中旬、下旬というように3つに分けることがあり
 ますが、この旬というのは10という意味です。陰陽五行(陰陽×五行=10の世界)では10日間で
 10種類の世界を、或いは10年間で10種類の世界を一巡りする、というように考えます。
 それで大運(想運)も10年単位で初旬、2旬、3旬・・・というように変わっていくわけです。

 ただし、 大運の初旬がスタートするのは生まれた直後からではありません。1歳からの人もいれば
 10歳からスタートする人もいます。大運を運命行程上の季節の変化とすれば、生まれてから最初に
 出くわす季節の変化(あくまでも運命行程においての、です)というものは、人によってその時期
 が異なります。それ自体には良い・悪いというものはありません。

 その大運(想運)の中に、例の大運天中殺(想運天空象)というものが登場するわけですが、120年
 の大運中で20年間、ということは人によっては生きている間に出くわさない場合もあるのです。
 また、この大運天中殺(想運天空象)は現象の表れる時期が繰り上がったり繰り下がったりする場合
 がある為に、その移動条件を知っておかないとダメなんです。

 移動した大運天中殺(想運天空象)の現象は、一生涯の中でも気力体力ともに最も充実している
 20代〜40代あたりに集中して表れることになります。大運(想運)のスタート時期は人によって
 異なりますが、例えば2歳運の人だったら、移動した大運天中殺(想運天空象)の現象は、大体22
 歳あたりからの約20年間に表れますし、10歳運の人だったら大体30歳あたりからの約20年間と
 いうことになります。
 大運(想運)というものの性格上、その区切り方は年運のように暦上できっちりと区切れるものでは
 ありません。
 細木さんの後天運を見ますと、この方の場合は10歳運で40歳あたりから60歳あたりにかけての約20
 年間、移動条件はありませんのでそのまま大運天中殺(想運天空象)の現象が表れていました。
 
 天中殺という言葉を聞くと反射的に「運の悪い時期」だと捉えてしまう人が未だに多いようなのです
 が、これは従来の占術・運命学の多くが人間の運勢というものを単純に「良い、悪い」に分けて済ま
 せてしまっていた事に起因しています。

 『万象算命』では、人間の運勢というものを考える場合に、

 (1)運の良いとき(心のバランスが安定している)
 (2)運の悪いとき(心のバランスが崩れている)
 (3)運が不自然な状態におかれるとき(これが即ち天中殺)

 というように大きく3つに分類しています。
 ですから、天中殺(天空象)の時期さえ気を付けておけばあとは良い運が続くのだと思ったらそれは
 大間違いです。天中殺(天空象)とは関係ないところで運は上がったり下がったりしているのです。

 運が不自然な状態におかれるとき、というのは本人の予想に反して良いことが続いたり、またその
 反対につまらないミスが続出してチャンスをモノに出来なかったりというように、本来の自分の器
 を超越(或いは逸脱)した状態になるわけです。だから天中殺で始めたことが大当たりして人気が
 上がったり、商品が爆発的に売れたりする場合があるのです。

 ただ、本来の自分ではないわけですから、天中殺(天空象)の期間が終了するところで、上手い具合
 に本来の自分の器の範囲、適正規模に戻せるかどうかが大事なんです。

 巨人軍からヤンキースに行った松井秀喜選手の場合、天中殺(天空象)の真只中で自らの打撃スタイ
 ルを変えてしまいました。その結果106打点をマークしたのは大したものですが、打率とホームラン
 に関してはタダの人になってしまいました。
 打点に関しては確かに立派な数字ではありますが、記録の性格上、本人だけの力とはいえず、彼の
 打席の前にいつもランナーが出ていてお膳立てをしてくれたからこその記録です。
 ホームランもたったの16本という松井本来の実力から言ったら実にサビシイ数字だったわけで、
 もし仮にシーズンを通して彼の打席の前に一人のランナーも出なかったとしたら、彼は打点16で
 終わってしまったわけで即契約解除だったでしょう。

 彼にとっては今年からが本当の実力勝負、もともと日本人離れした大きなホームランを沢山打てる人
 なのだから、なんとかその本当の力を見せて欲しいところですね(でも本当は日本に戻ってきて欲し
 いんですよ)。

 え〜と、話が飛びまくってしまってまとまらなくなってきてしまいましたので、続きはまた明日。

 大運天中殺で運を伸ばす人って多いんですよ、私の場合もそうでした。
 どうか皆さん、あまりご心配なさらないように(続きもちゃんと書きますから)。

 


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 2004.2.18(水) 「変剋律というものもある」



 
さて 、大運天中殺(想運天空象)の話がまだ途中ですが、ちょっと付け加えておきますと(別に脅か
 すつもりは全然ないんですけど)この大運天中殺、特殊条件によって構造が二階建て、三階建てのよ
 うになってしまう場合があります。すると実際の現象が20年間で収まらずに、40年間或いはそれ以
 上になってしまう(あくまでも理論上ですが)のです。ですから人によっては殆ど一生、天中殺現象
 の中を生きていくケースもあるわけです。

 また20年間の大運天中殺の他にも、20年或いは30年連続する「変剋律」というものがあります。
 これは天中殺理論とはまた別のものなのですが、準大運天中殺として捉える場合があります。この
 「変剋律」と大運天中殺が重なって進行するケースがあったりするので厄介なんです。

 

 


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2004.2.23(月) 「20年も続く天中殺って・・・」(その2)



 大運天中殺(想運天空象)というものへの誤解としてよくあるのが、「20代初めから40過ぎまでの
 約20年間が大運天中殺に入っていると結婚運は良くないのだろうか? 結婚は諦めなければならない
 のだろうか?」という内容のご質問やご相談です。これが意外と多いんですよ。

 はっきりと申し上げます。結婚運は大運(想運)では観れません。結婚運は年運(行運)で観なけれ
 ば解りません。 厳密に云うと大運は年運のような現実の運命行程に対して間接的に作用するもの、
 あくまでも「自分が生きていく上においてその時期はどのような環境作りを心掛ければ良いのか」と
 いう精神的なバックボーン(夢、生き甲斐など)となる部分を読み取っていくものです。

 結婚というのは人生における一大イベントの一つであり、一組の「男女」が新たに「夫婦」という
 役割を担い、「家庭」という人間社会における最小集団を形成していく、という極めて現実的な行為
 です。

 「結婚話が進展しやすい時期、まとまりやすい時期」というものは年運で捉えていかなければ判りま
 せん。現実的なものは現実の運である年運(或いは月運)で判定し、大運はそれに対して間接的に
 影響を及ぼすものとして観ていかなくてはならないのです。しかも年運や月運の天中殺(天空象)
 と大運天中殺とは全くタイプが異なるものです。

 算命学の理論上、大運天中殺も確かに天中殺の一つに挙げられるのですが、その作用は世間一般で
 認識(それもかなりの誤解を伴って)されている天中殺とは違うのです。だから私などはむしろ
 大運天中殺に関しては天中殺という呼称を用いないほうが良いのではないかと考えている位です。

 同様に大運天中殺の移動条件に関しても、「移動」という風に考えるから解りにくいわけで、
 「大運の初旬に特殊条件が加わる場合、その運命行程は20代から50代にかけて(個人差があります)
 本来のワクを外れて大きく(不自然に)稼働する」と考えれば良いのです。

 意外と知られていないようですが、大運(想運)というものはその初旬が後天運のキーポイントに
 なっているのです。何故ならば初旬こそはその人にとって人生において経験する初めての季節の変化
 に相当します。
 宿命として与えられた「生きる範囲」を出発点(出発点であり、また到達点でもある〜だから「生き
 る範囲」なんです)として、自分がどのような世界に向かって進んで行こうとしているのか、それが
 この初旬によって初めて明らかにされるわけです。

 その初旬にそれ以降の運命行程を大きく左右するような特殊な条件が備わっていた場合、自己の意識
 下における想念稼働が本来の枠組みを大きく外れる要素となり、その現象がもっとも気力体力共に
 充実している時期、いわゆる働き盛りの時代に具現化するわけです。

 もっとわかりやすくいえば(初めからそうすればよかったかな?)、自分の「夢・希望・憧れ」
 (=専門的には南方世界)に向かってものすごい精神パワーが発揮されるようになる、ということ
 です。

 大運天中殺(想運天空象)を理解するためには、大運法(想運法)という技術の構造そのものを
 きちんと勉強して、さらに移動条件について知っておかなければなりません。
 だから素人占いのレベルでは無理なんです。やはりここまで来ると後は専門家に任せてもらった方
 が確実だと思います。

 細木さんの「宿命大殺界」という本では、 大運というものが一体何であるのか、そういう説明が
 きちんとなされていません。しかも10種類の宿命星の解説に関しても、「この人、ホントに解って
 書いているのかなあ?」と心配になります。

 え? 「何でオマエが心配することがあるのか」って?

 細木さんの宿命星というのは算命学の十大主星(十方星)の名称を付け替えただけで、彼女のオリ
 ジナルではありません。しかしながらこれら10種類の星の解釈は、宿命(人体星図、もしくは心観
 星命樹)を読み取る場合と、後天運を読み取る場合ではニュアンスが変わります。
 後天運でも大運と年運ではやはり読み取り方が変わるんですよ。
 細木さんの本における宿命星の解説ではそのあたりが中途半端、以前から指摘しているように宿命
 (先天命)と運命(後天運)がごちゃまぜになってしまっているんです。

 あの「宿命大殺界」という本がどうしてそんなに沢山の問題点を抱えているのかというと、最大の
 原因は著者自身が実はよく解っていない、おそらくは自分で直接書いた部分は少なく、下請けのライ
 ターさんも算命学をよく解っていなかったのだろうと思われます。
 つまり、パクってきた大元の本(算命学関連のもの、既に絶版になっている)が内容的にイマイチ
 だったんですよねえ。
 それをよく確かめもしないでネタにするからこういう問題が起きてくるわけです。

 自分の言葉で文章が書けない人に無責任な占い本を出して欲しくはないですね。
 皆さんもそう思いませんか?

 これまでにも「3年続く大殺界」を気にするあまり、結婚に踏み切れなかったり、結婚話そのもの
 がダメになったりしたという話をいくつも聞きました。
 細木さんの一連の著書によって心に傷を負った人の数は計り知れないでしょう。そういったものを
 平気で垂れ流す出版社やマスコミにも問題があるのは言うまでもありませんが。

 (まだまだ続きます・・・)

 

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